とりあえず「いい香り」なら正義みたいな空気、ここ数年ずっと強かった気がします。
柔軟剤もシャンプーもボディミストも、“香りが長続き”することが価値として扱われてきたし、ドラッグストアに行っても「香り推し」の商品がかなり多い。
でも最近、「香りそのものがつらい」「他人の匂いで疲れる」という声を前より聞くようになった。
そんな中で出てきたのが、ホーユーの無香性ブランド「mushu」。
“香りを足す”ではなく、“無臭を目指す”という発想がちょっと面白かった。
最初はかなりニッチに見えたけど、よく考えると今の生活にかなり合ってる気もする。
「香り疲れ」って地味にある
これ、たぶん経験ある人多いと思う。
朝の満員電車で強い柔軟剤の香りが混ざってたり、職場で誰かの香水がずっと残ってたり。
悪い匂いじゃなくても、ずっと嗅がされる状態って普通に疲れる・・・。
しかも最近は、シャンプー・整髪料・柔軟剤・消臭剤まで全部香るから、1人分でもかなり情報量が多い。
前は「いい匂い=清潔感」みたいなイメージが強かったけど、今は逆に香りが強すぎない人のほうが一緒にいてラク、みたいな空気も少し出てきてる気がする。
特に職場とか学校みたいに距離が近い場所だと、「自分は好きでも相手は苦手かも」が避けにくい。
無香料って、ただ“香らない”だけじゃない
無香料ヘアケアって前からあったけど、正直ちょっと地味な存在だったケド、今回の「mushu」が面白いのは、“不快臭を抑えながら無臭を目指す”というところ。
つまり、「香りでごまかす」じゃなくて、できるだけ存在感を減らす方向なんだと思う。
ここ、結構時代っぽい。
前は汗とか皮脂のニオイを、強い香りで上書きする商品が多かったケド、最近は「そもそも匂いを混ぜたくない」という感覚の人も増えてる。
実際、強い香り付きシャンプーって、お風呂上がりは良くても翌朝ちょっと重く感じることあるし、香水や柔軟剤とケンカすることもある。
無香料だと、そのへんがかなりラク。
“香りを楽しむ”から“刺激を減らす”へ
ちょっと前までは、「推しの香りをまとう」みたいな楽しみ方がトレンドだった。
もちろん今も香りが好きな人は多いし、それ自体は全然悪くないケド、一方で、「これ以上、感覚に刺激を増やしたくない」みたいな空気もある気がする。
スマホ通知、動画、音、光、情報量。
毎日かなり脳が疲れてる中で、香りまで強いとしんどい人もいるし、だから最近の“無香化”って、単なる機能じゃなくて「静かに暮らしたい」に近いのかもしれないね。
柔軟剤だけじゃなく、シャンプーや洗剤、消臭剤まで“香り控えめ”や“無香料”が増えてるのも、その流れっぽい。
無香料なら誰にでも向いてるわけではない
ただ、無香料にも好みはあると思う。
「お風呂上がりにちゃんと香ってほしい」「ヘアケアは癒やし時間にしたい」って人には、物足りなく感じる可能性はある。
あと、「無香料=完全に無臭」ではない商品も結構あって、原料っぽい匂いが少し残ることもあるし、そこは実際に使ってみないと分からない部分。
だから、香りを完全否定するというより、「選択肢が増えた」のが大きいんだと思う。
“いい匂い”の価値観が変わり始めてる
昔は「どれだけ香るか」が商品の強みだったケド、今は、「周りを疲れさせない」「自分もしんどくならない」ことに価値を感じる人も増えている。
これって、かなり生活感のある変化だと思う。
“無臭を目指す”って、一見地味だけど、実は今の時代の空気をかなり反映してるのかも。
